これからこんな感じでインドの文化に関して書き連ねていきたいと思う。てか始めるの遅すぎ。。。
今日のテーマはインドの郵便システム。このテーマを取り上げようと思ったのは最近日本から送ってもらった荷物が一ヶ月半も待った末にようやく届いたから。
個人的なバイアスも入っているけど、結論から言ってしまうとインドの郵便システムは全くもって信頼できません。
早速オレのケースを紹介してみる。インドの寒さと日本食の恋しさに絶えかねて、一ヶ月ちょい前に親に日本から服と食料を送ってほしいとお願いして送ってもらった(トラッキングが可能かつ一週間以内で届くはずのEMSで)。うちの家にはポストがなく、郵便物が届くと家のドアの正面付近に投げつけられて探索が困難なため(他の家もたぶんこんな感じ?少なくともうちはそう)オフィスに届けてもらうようにした。
でも問題が発生。ウェブ上のトラッキング情報によると、日本からの荷物は既にオフィスのすぐ近くにある郵便局に届いていたのだが、一向に届かない。そこで郵便局に電話して問い合わせてみた。でも荷物の在りかを調べるだけで相当手間がかかって腹が立った。
最初に電話した人から始まって次々と新しい連絡先を紹介され、芋づる式にいろんな人に電話していった。結局オフィスの近くの郵便局の直通の番号にたどり着いたけど電話してみると英語が話せない人が出て撃沈。。。結局会社のメールルームの人にお願いして電話してもらい、調べてもらったらなんと「君の荷物はもう日本に送り返されたよ」という衝撃の事実が発覚。。。
まじありえないと思ったけど、まだインド国内にあれば再度届けてもらえるように手配できるはず、と信じて週末に直接郵便局に出向いてcorruptionが横行していることで有名なインド人公務員と格闘してきました。
まずオフィスの近くにある郵便局に出向いたが、オレの住んでいるグルガオンは公共交通が全く発達していないので相乗りのリクシャーに乗っていろんなところをさまよいつつ、家を出て一時間半後にようやく郵便局に到着。。。非常に小さいローカルな郵便局だったので発見するのにかなり時間がかかった。ぼろぼろの建物の前に差し掛かると地面にちらかした郵便物を数人のインド人で仕分けしている光景を発見。超原始的。。。そりゃ−荷物が届かなくても当然だなと思った。
早速唯一英語の話せる郵便局員との「戦闘」開始。
向こうの言い分:「あなたの荷物はオフィスまで運びましたがオフィスの受取人によるとあなたはもう会社を辞めているということだったので荷物は日本に送り返しました」と。。。
そんなことはありえない。とにかく今荷物がどこにあるのか調べてもらうことが最優先だと思い、トラッキングのために使用する荷物番号を伝えて「今荷物がインド国内にあるかどうか調べてくれ」と頼んでみた。
でもここはインド。ローカル郵便局員は「それはできない、デリーの大きい郵便局に問い合わせてくれ」と言ってきた。それならそこの電話番号を、と聞いてみたがそれさえも「わからない」との反応。その後なんとか情報を引き出そうと激怒して文句を言いまくったけど、これ以上こいつらと話をしても何の進展もない、と確信ができる時点に達した段階であきらめました。
運良く通りすがりのインド人お兄さんがいろいろ相談に乗ってくれて「グルガオンのメインポストオフィスに行ったらなんとかなるよ」と言われたので、またはるばる足を伸ばしてもう少し大きい郵便局まで行くことにした。
メインポストオフィスはそれなりにでかかったけど、ここでも荷物の仕分け方法がなぞだった。大きな荷物は一箇所にどかんと無秩序に詰まれているだけ。
中に入ってみて英語の話せる人がいたので彼に話してみた。でも彼もあまり協力的ではなく撃沈。。。向こうは「ローカル郵便局がいつ荷物を送り返したのかわからないと荷物の居場所も何も調べられない」と。え、てかそれくらい電話して調べろよ!とお願いをしたが、ローカル郵便局に電話したところ電話に出る人はいない。。。あとで聞いた話によると政府役人あるいは公務員の人たちは問い合わせの電話に全く応じない傾向があるのだと。。。もう完全にあきれ返ってしまい、郵便局から出て行きました。
その後の話を簡単にまとめると:
・会社の人にお願いして直接また郵便局に行って格闘をしてきてもらったが、何も進展なし。。。
・二週間後くらいに荷物が日本に無事到着したとの連絡を受ける、親にお願いして再度送り返してもらうことに
・さらに二週間後に荷物がやっと到着。なぜかオフィスに届けてもらえず、自分でわざわざ郵便局に出向いて受け取らなければならなかったけど。。。
というわけでなんとか荷物はゲットできたけどここに至るまでかなりの苦労を経てきました。
インドに郵便物を送る人、インドから受け取る人はそれに伴うリスクを考えてから実行に移すようにしましょう。